はるかなる辞書

横浜のデリバリーヘルス RE:PRESIDENTに在籍しているはるかです。私の心の中のメモと活字愛。

夜更け前の改札口

【別れ際】


意味
別れようとする、ちょうどその時。





友人も少ないから、1人で出掛けたり
食事することが、私の日常になって
しまっている。
5人程度でわいわいする人々を見て、
少し羨ましく思うこともあるけど、
もしかしたら、5人のうち数人は、
本当の自分を隠しながら、無理して
輪に入ってる人もいたりしてね…。



仲良くはしゃぐ学校帰りの学生たち。
私は学生当時、大人になっても、
この子たちと人間関係を続けなければ
いけないのか…と思っていた。
そんなことない。
10年20年後も繋がっている子たちなんて、
きっと一握りだよ。



それにしても、
朝、昼、夜ではみんな声の張りが
全然違う。
お酒の力で心の内を語って、
弱い自分を見せたであろう後の
陽気な会話のキャッチボールがこだまする
夜の駅の改札口の雰囲気が好きだ。
ほんのり漂うお酒の残り香も
いろんな人々の胸の内が交錯していると
思うと、愛らしさを感じる。



「じゃあなー!!」
大声で叫び、電車が見えなくなるまで
手を振り見送る若者。



「また会いましょう!!」
がっちり握手して再会を誓い合う
団塊の世代
私も心の中でエアー握手。



相手を想う温かさに包まれた
夜の駅のホームでの別れ際に
私もそっと元気をもらっている。